Plot

カンヌ映画祭パルムドール受賞作「麦の穂をゆらす風」などで知られるイギリスの社会派ケン・ローチ監督が、権威主義的な教会や地主から庶民が理不尽な抑圧を受けていた1930年代アイルランドを舞台に、自由に生きる人生の喜びを説いた実在の活動家ジミー・グラルトンの生きざまを描いたドラマ。1932年、内戦が終結してから10年がたったアイルランドに、アメリカで暮らしていた元活動家のジミーが戻ってくる。故郷のリートリム州で年老いた母と穏やかに暮らそうとしていたジミーだったが、村の若者たちは、かつて地域のリーダーとして絶大な信頼を得ていたジミーを頼り、さまざまな訴えを投げかけてくる。その声に突き動かされたジミーは、人々が芸術やスポーツ、歌やダンスを楽しみ、人生を語らうことのできるホール(集会所)の建設を決意する。しかし、それを快く思わない勢力と諍いが起こり……。

Aktor

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ジミー、野を駆ける伝説 Comments (15)

Gkmsoshpxni
Gkmsoshpxni
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エリックを探して、天使の分け前、ではクスッと軽やかな笑いを
醸し出したK・ローチ監督の新作がアイルランドに還ってきた。
名もなき労働者階級の活動家J・グラルトンと彼が建てたホールを
巡る物語だ。彼のホールは音楽・ダンスだけでなく教育・スポーツ・
社会政治など多岐に渡り村人が情報交換できる社交の場だったが、
有力地主や神父の怒りを誘発する。彼らにとって労働者は、ただ
黙々と働いて学歴も得ず自由や権利を主張しないことが望ましい。
そんな階級に波風を立てるジミーが許せないのだ。しかし村人は
ホールの存在で変わった。ジミーが帰郷すると、すぐさまホールの
再開を直訴する。10年ぶりにホールを再開するジミーだったが…。
まるであの'80年代のダンス映画「フットルース」を連想させられる。
時代背景も国柄も若者文化も違うが、ダンスを禁止された若者達が
転校生(若き)K・ベーコンのステップに酔いしれる。テーマソングも
若者1人1人に呼び掛ける歌詞が印象的だった。悪しき文化、風潮だと
敬虔人は語るが馬小屋で娘に鞭打つ父親が果たして愛護者だろうか。
自由表現や娯楽の重要性が総ての人間に必要不可欠ではと問いかける。
優しく温かい語り口の中に鋭い指摘が何度も入るさすがのローチ節。
実話ということでその終焉は切ないが、拳を掲げジミーに宣言する
若者たちの夢と希望に満ちた未来への眼差しが何よりの救いである。

(裁判もなく国外追放された庶民の英雄。母親の落胆は如何程だったか)
Rnyasisueg
Rnyasisueg
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観てみましたが、あまり面白くはなかったかな。途中で黒人を傷付ける様な台詞がありました。ここは「ん?」となりました。どういう意味でしょう?
あの牧師が全然人格者じゃなくて、ジミーの方が余程人間が出来ている。知恵も多い。最後の展開は納得出来なかった。これが現実社会という事か。
Hkimssnopgx
Hkimssnopgx
常に労働者階級の作品を下から目線で撮り続けるケン・ローチ。今作もケン・ローチらしさ溢れる気骨な作品です。

民主主義のメタファーとして、描かれるダンスホール。労働者の連帯のメタファーとして、存在するダンスホール。

かつての英雄ジミーは、ダンスホールを、民主主義を、集いを、私達の人生を、教会という権力から取り戻すために戦います。

「民主主義」は決して向こうからやってくることはありません。邪魔をされても、嫌がらせを受けても、時には命の危険があっても「私」と「私達」が勝ち取るしか方法はないのです。

そして、行動を起こした数え切れない人々のおかげで、今の私はあるのだと思いました。「民主主義」をかけて行動を起こした彼らに心から敬意を示すと共に、未来に生きる人々にも「民主主義」のバトンを繋いでいきたいと、この作品を鑑賞して思いました。
Aeretbecglrate
Aeretbecglrate
無欲で誠実。そんな彼だから、起こせた自由への闘い。

残したのは場所ではなく、想いだったのかもしれない。
Snucsbefrcuuls
Snucsbefrcuuls
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麦の穂を揺らす風に感銘を受けまして、ケンローチという監督を覚えたのが2014年の夏です。同じ監督が麦の穂…の時代から10年程のちのアイルランドの活動家を映画にした、ということで観てきました。

1930年ごろのアイルランドが舞台です。
アイルランドの歴史と文化を多少なりとも知らないとついていけないかもしれません。カトリックについても知ってたほうがわかりやすいかもです。
盛り上がりとかそういうのはほぼ無いです。悲惨で泣ける、というのとも違います。

主人公ジミーのスピーチが、山場といえばそうかもしれませんが、撮り方も内容も地味です。(ダジャレのつもりはありません!)

でも誠実なスピーチだと思いました。
欲を捨て、人生の喜びのために誠実に働こう、と言っていました。これまた感じ入る言葉でした。

教会とファシスト党(だったかな?アイルランドにファシスト党があったなんて初めて知りましたが)は、ジミーら労働者たちの左翼化を恐れて卑怯な妨害をし、挙句ジミーを再び国外追放してしまうラストです。

アイルランドの歴史や当時の人々の思いや生活に触れられたというだけでも価値があると思います。音楽と踊りもたくさん出てきます。結ばれなかった恋もあわ〜く出てきます。不倫しなかったので二人はえらいと思いました。

本編に限らず歴史映画の価値は、見た者が、自分が置かれている現実社会の問題をどう捉え、何をすべきなのかを考える、一助になることだと思います。

現実をみればよいじゃないかという向きもありましょう。しかし、昨日や今日の出来事を真正面から受け止め、自分のすべきことは?なんて自問していたら、もうふつうに仕事してご飯食べて、という生活はできません。ショックが強すぎます。
距離が近すぎて恐れが勝ってしまいます。そこから怒りや偏見がくっついてしまい、とても客観的に見られないのです。

かといって、わたしも腐っても社会の一員なわけですから、この世の事象に対して全く無視も大人気ないと思ったりもしているのです。

だから、20世紀初頭という歴史的距離と、日本とアイルランドという地理的距離があって、どうにか一定の客観性をもてるかなぁ、と思い、少し昔の遠い国を思いながら、今の世界について考えたりしています。ほんの少しだけ。