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帰れない山 Comments (12)
さて本作ですが、イタリアの作家パオロ・コニェッティの自伝的小説の映画化であり、脚本もいい意味で小説っぽさを残しています。語られていることは「人生」であって、言ってみれば日常(生活)の連続で特別なわけではありません。しかしながら雄大な山々を相手に躍動的に遊ぶピエトロ(ペリオ)とブルーノの少年時代。(ピエトロの)父の死を機に再会し、二人で建てる石壁の家。そして、それぞれの道へ進みつつも二人にとって重要な場所である山。更には山を通して亡き父を想うピエトロなど、その美しい風景を大きなスクリーンで観る意味は大きいです。ただ、映画が始まってすぐに気づいてやや意外に思えたのは、アスペクト比がスタンダードサイズと言われる横縦比1.33:1(4:3)を採用している部分でした。でも観始めると、焦点であるべきはやはり人であって、その背景に気を取られ過ぎずにしっかりと物語が入ってきます。そしてそのせいか、久しぶりに(まだ未読である)原作を読んでみたいと思える映画でした。そういった意味でも、家庭用のテレビではより小さめなサイズになってしまうことを考えると、劇場で観なければ作品の良さが伝わり切れない気がします。
お国柄関係なく、男性の方がどうも夢見がちなのかもしれませんが、そこに「山」なんてロマンティック要素たっぷりな背景が絡んでくると、ついつい拗らせたり惑ったり。自分は山なんて殆ど縁遠いにも関わらず「何か解るよ」と思ったり、或いは思いたかったり?
異国の風景を通して、いつしか自分を省みながら郷愁を覚える、そんな作品です。良作。
今年124本目(合計775本目/今月(2023年4月度)19本目)。
オンライン試写会で見ることができました。 fanvoice 様には感謝を。
そしてこの映画はその成り立ち上、イタリア文学という知識が求められるところ、そこの部分の補足説明が映画終了後のトークショーでちらっとあったのも良かったです。
この映画はタイトル通り山を描くタイトルですが、日本で山といえば、せいぜい富士山に行くだのといったような話しか出てこないのですが、この映画は舞台がイタリア。イタリアですのでかなりの山もあればいわゆる「山小屋」もあります。この映画はここ(この「ここ」というのは、当然、「山一般」ということ)でお話の大半が進みます。
日本とイタリアは文化がかなり違う部分もありますが、その代表例としては意外なところとして「山」なのかな、と思います。日本にも身近にあるけど、日本で山をテーマにした小説、映画等はあまりみないのに対し、イタリアでは絵本にはじまって幼児向けの本や教科書のレベルでも取り扱われるようです。このため、この映画の原作となる小説も(山文化を体験した当人でないと書けない、という点で)高く評価されたわけです。
もともと映画が原作小説をベースにしていること、また原作小説(アマゾンで買えます)をうんぬん話しはじめるとネタバレになるのでこのあたりできっておきましょう。
ただ、最初に書いた通り、「山のすばらしさ」をテーマとしている以上、試写会ではなく本放送で(また)見てみたいな、と思いました。
なお、若干民法的な解釈が怪しいかなと思える点があるものの(事務管理関係)、そこを突っ込んでも4.5以下にならず、法律的なお話をする趣旨の映画ではないのは明らかなので、そこは全部飛ばしています。
イタリアの小さな村。ここで生命が生まれ、恋が芽生え、始まりも終わりも大地に包まれてきた。よく笑い、よく食べ、よく遊ぶ...私たちが忘れてしまった素敵な物語。人生のすべてがそこにある...と言いたかったが...
終始静かに話が進む中で、最後にあまりにも重い何かを突きつけてきた。
元来、人間の生はこの作品の中で描かれているようなものだったのだろう。しかし時が経ち、人々は元々繋がっていた世界を切り分けてしまった。
何の脈絡もなく気持ち早めに物語が展開するように映るが、これは全て布石。最後に全部回収する。
原題はLE OTTO MONTAGNEであり、邦題はやや本作のテーマを曇らせてしまっている感が否めないが、当たらずとも遠からずというところだろう。
別に本作を観たから、「現代人は間違っている、文明ではなく自然に戻ろう」などと叫ぶつもりはないし、都会から離れてスローライフを…ということもないです。あまりにも時が経ち過ぎたのです。もう元には戻れません。私たちにとっては、元来の人類の営みこそが「帰れない山」なのです。
映画 #帰れない山 (2022年)鑑賞
北イタリアの雄大な山を舞台に、山に留まる男と山から離れられない男、二人の男の少年から青年、壮年までの成長と深い絆を描く名作です
美しいイタリアの山々の風景は大画面で見たくなります
@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました