Plot

フランスを代表する名優カトリーヌ・ドヌーブと「ピアニスト」のブノワ・マジメルが共演し、ガンで余命宣告を受けた男とその母が穏やかに死と対峙していく姿を描いたヒューマンドラマ。人生半ばにして膵臓ガンを患ったバンジャマンは、母クリスタルとともに、名医として知られるドクター・エデのもとを訪れる。ステージ4の膵臓ガンは治せないと告げられ自暴自棄になるバンジャマンに対し、エデは病状を緩和する化学療法を提案。エデの助けを借りながら、クリスタルはできる限り気丈に息子の最期を見守ることを決意するが……。主人公に愛情を寄せる看護師を「モンテーニュ通りのカフェ」のセシル・ドゥ・フランス、主治医のドクター・エデを実際にガンの専門医であるガブリエル・サラが演じる。監督は「太陽のめざめ」のエマニュエル・ベルコ。2022年・第47回セザール賞でマジメルが最優秀主演男優賞を受賞。

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愛する人に伝える言葉 Comments (3)

Ilftfdaclidnu
Ilftfdaclidnu
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病気はその人のせいではなくたまたま罹患しただけであること。
事実を隠さず嘘をつかずに治療(生)に向き合うこと。
患者に「死」を許可して穏やかに逝かせること。

ひと昔前のがん闘病は、病名や余命を患者本人に告げず、ただ「がんばれ」と無理強いしていたが、現在では医療の進歩で告知の方針が一般的となっている。

作中では院内で医師と看護師らのミーティングや音楽セラピー、医師と患者との精神的なつながりやサポート体制も描かれており、「死」は「どのように生きるか」ということでもあり、それを誠実にとらえている。原題De son vivant は英語でDuring his life(英語タイトルはPeaceful)であり、「死」は日常の延長にあるという哲学にも共感した。

看護師ユージェニーとあんなこと!?というシーンもあるが、心の平穏と安心感にはスキンシップが大切であるということだろう。

バンジャマンが演劇の教師であるという設定も、自身の感情を出し切るという、死に向かう葛藤と重なり良かった。ただし、「怖がるな」と生徒にゲキを飛ばすものの、本人がそれを実行するには時間を要する。このあたりのリアリズムも上手いと思った。

これは不要では?と思われるシーンがいくつかあり、説明が最小限な点もフランス映画ならでは。「ピアニスト」で一躍注目を浴びたブノワ・マジメルが年齢相応の演技でカトリーヌ・ドヌーヴを圧倒し、エデ医師を演じたカブリエル・サラの人柄にも感銘を受けた。
Bataheeknor
Bataheeknor
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もちろん主演のブノワ・マジメルの演技も良かったんだけれども、とにかくこの主治医役のおじさんの画面からにじみ出る誠実さ・実直さ、自然すぎる語り口からの異常な説得力…など、とにかく名医感がハンパじゃなかったので、相当勉強したり本物の医者に取材したりしたんだろうな…なんて思いつつ鑑賞後にこの映画.comの紹介文を見たら、なんとこの人俳優じゃなくて本物のガン専門医だったんですね!だからあんなに自然に演技できたのか!納得!とか思いながら映画を振り返ってみると、そういやバンジャマン先生や美人生徒が「演技はその人自身が大切」って言ってたのがまさにこのドクターのこと言ってたのか!と思えてきてなんか変なところで腑に落ちた。

個人的にはイケメン息子の右目と左目の色が違うのがやけに気になったのと、邦題が「愛する人に伝える言葉」のわりにはそんなに最期の言葉に焦点を当てた映画でもなかったな〜と思ったりもしたけど、でも温かい気持ちになれたので見てよかった。

看護師的な人が死に際の患者の病室でギター弾くとかそんなことあるのか?と思ったけどドクターが本物だからそれもわりと本当の話なのかもしれない、フランスってすごいな〜
Pebhlfelkau
Pebhlfelkau
話の内容・テンポと映画自体の長さがぴったりだった。急ぎ過ぎず説明過ぎずもたつくこともない。それに感動した。

全力と過剰は違う。
嘘は言わない。
最後の五つの言葉。
赦してね
赦すよ
ありがとう
愛している
さようなら

演劇学校に入るために高校生が稽古をして思わず泣いたり印象や感想を述べ合う、病院では定期的にドクターと共に看護師達が担当の患者や家族など仕事の中で思うことを述べあう、笑う、泣く、歌う、ダンスする。患者の好みの柄のネクタイをネットで探して身につけるドクター。患者も看護師もドクターもみんなで楽しむアルゼンチンタンゴ。愛と抱擁と生死のダンスは死を待つ人たち、つまり全ての人を慰めてくれる。

誰だって死ぬのは怖い、死ぬ覚悟はできているけれど。自分は何をなしえたんだろう。何を残せたんだろう。

お涙頂戴でなく怒鳴り声も破れかぶれもない。シニカルで怒りと恐れから始まる彼の気持ちが、生徒の演劇の台詞から、ドクターとの会話から、看護師との見つめ合い、母の抱擁でゆっくりとだんだんに落ち着き優しくなっていく。「存在感」が何かわかったと言う。息子が扉の向こうに居ることもわかったんだと思う。

母が彼を赤子のように抱く姿はマリアとイエスのようだった。