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アメリカン・ナイトメア
プロット
アメリカ・イギリス合作
デート・ア・バレット ナイトメア・オア・クイーン
プロット
日本
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ナイトメア・アリー Comments (12)
映画の雰囲気がガラッと変わるのは、やっぱりケイト・ブランシェットの登場からではないでしょうか。金髪で妖艶です。美しいのですが絶対に棘があるとわかっているのです。近づいてはいけないと思いつつも近づいてしまった男が最後には毒牙にかかり地獄に落ちます。
彼女は社会的地位は博士でありますが、本当の素顔はサイコパスと変わりません。人の心を揺さぶって、操作して、最後には破滅へと追い込む。とても恐ろしい存在でした。私たちの周りにも何食わぬ顔で恐ろしいことを平気でやってしまう人っています。そういう人が1番の悪人なのではないでしょうか。素晴らしい映画でした。
『運だぜ!アート』のluckygenderでした
らしさ全開のアートセンスが所せましとあふれ出してくるような映画でありながら、ノワールの雰囲気もある。奇抜であるのに、ノワールという絶妙なバランスで描かれている。
コソ泥はコソ泥としか生きられないし、ペテン師もどう背伸びをして、どうインテリのように偽ったとしても、ペテン師としか生きられない。
そして振り出しに戻されてしまう。これは社会に出ても、周りに溶け込めず、疎外され、再び犯罪に手を染めてしまう。つまり犯罪者の再犯率が多い心理状況とも通じるものを感じる一方で、因果応報、カルマのような物語である。
少し『グレイテスト・ショーマン』に似ている部分もある。それは見世物小屋が題材とされているという、単純な部分だけで言うのではない。
『ジョニーは戦場へ行った』でも、自分のことをいっそ見世物として使ってほしいというセリフがあるように、社会から締め出された者たち、生きていけない者たちにとって、違法であっても、非人道的であっても、時にはそこが居場所となり、受け入れてくれることこそが、何よりも優しく感じられる瞬間があるということ。
差別だとか、非人道的だとか、騒ぐのは、いつも”そうではない者”たち。
しかし一方で、そういった者たちを限られたコミュニティ内で隔離してしまうことで、より社会格差を生み出してしまう負の連鎖でもある。いつの時代も引きずり続けている、なかなか考え深いテーマだ。
舞台背景はかつて寺山修司がモチーフとした見世物小屋を連想させる、混沌(カオス)の空間なのも、個人的にはご馳走だ。
カジュアルなSFホラーと思われがちな佇まいだが、しっかりした大人のドラマであることを理解してもらえれば良いのだが。