不良探偵ジャック・アイリッシュ　死者からの依頼

過去に弁護した男が殺害され、その謎に元弁護士の探偵が迫る物語。

原作は未読ですが、ベストセラーの映画化だけあって、地味ながらしっかりとした設定とストーリー展開の映画だと思います。
巨大で冷酷な敵に怯えながらも、必死に逃げ、追い詰める主人公がしっかりと描かれています。
また、アイリッシュパブの佇まい、競馬場の情景等も味わい深くて良いですね。

ただ、印象に残り難い映画だとも感じました。ラストがやや軽いのが理由でしょうか？
関係者を無慈悲に殺していく敵組織にしては、主人公への脅威が弱い為でしょうか？
上記でプラス評価として記載した「アイリッシュパブ」や「競馬場」に合わせて、ＴＶリポーターとの関係等もあり、サイドストーリーが多すぎるのも印象を薄めた原因でしょうか？

個人的には、やや登場人物等が多く、外国語としては個々の設定を覚えるのに難儀した事なども少しマイナス評価でした。

十分に楽しめましたが、高い評価は付けにくい、そんな映画でした。