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戦略大作戦 Comments (7)
この映画を新宿プラザ劇場で観た時のエンディングは、ケリーたちのトラックの上空を、アメリカの戦闘機が飛んでいて、「さてこれからどうなるか」という形で終わったような気がします。パンフレットのあらすじにも、「さて、ケリーたちは…大空にはP47が、それらの運命に重大な役割を演ずるべく、悠々と飛んでいる」と記載されており、(英文も載っていて、What happens to The Warriors? Well,there's still a P-47 roaming the sky to have a voice in the matter と 記されています)
別の結末を暗示しています。映画の中盤で米軍機に誤射される場面が伏線だったのでしょう。 DVDやTV放送では、上空のP47は出てこず、ハッピーエンドで終わりますが、あとで差し替えられたのか? 自分の記憶違いか? この点について触れられた解説も見たことが無いので、謎のままです。 どなたか事情をご存知でしたら、教えてください。
当時も今も戦争活劇として楽しめる。
総合:80点
ストーリー: 75
キャスト: 85
演出: 80
ビジュアル: 80
音楽: 65
軍隊の物資の横流しは国によっては現在でも普通に起きていることである。まして細かな管理の行き届かない戦争中における盗難事件など、いちいち数え切れないくらい起きている日常茶飯事だろう。
ただし今回の獲物はちょっと規模が大きい。少数では手が出せないその大物を狙って、アメリカ軍の有能だが一癖も二癖もある駄目兵士どもが結集し、戦争を名目に部隊を動因し兵器を使って繰り広げる強盗計画を面白おかしく描いているアクション・コメディ。
俳優たちが悪いやつらを個性的に演じている。計画をたてている普段から素行の悪いイーストウッドもいいが、たまたま話を聞くやいなや迷うことなく計画にかんでくるサザーランドがいかにもいいかげんで軽薄で楽しい。「聖なる音楽」をかけて戦車を突撃させるなどおとぼけだが、同時にしっかり戦闘をこなすだけの有能さも併せ持つ。
物語の最後、彼らに包囲されながらも守備の命令を命懸けで忠実に守り引きこもった強力なドイツのタイガー戦車を相手に、手が出せなくなって金塊を目の前にして時間切れになりそうになる。このままだと計画が失敗に終わるというときに、彼らが使った起死回生の作戦がまた笑えた。あれほどに決死の覚悟で戦うドイツ軍を、悪いやつらに感化されてあっさりと手のひらを返させるのが見事。
何はともあれクリント・イーストウッドが若い!ドナルド・サザーランドが若い!!顔にシワのないクリント・イーストウッドって下手すりゃ初めて見たかもしれません。昔は格好良かったんだー。ドナルド・サザーランドが息子のキファー・サザーランド(「24」ね)にそっくり!あ、逆か?さすが、1970作品。俳優の歴史を感じました。
中盤は眠気を誘う
もっともっと面白くできたはずなのにととても残念
本物のタイガー重戦車3台の出演に免じて星半個オマケ
大して出来が良い映画でもないのにも関わらず、わりかし有名なのは何故だろう?
このはぐれ兵隊達のやさぐれ感が公開当時のベトナム戦争の厭戦気分にはまったのだろう
劇中にかかる主題歌は70年代初期のお気楽ポップスだ
これも第二次大戦の戦争アクション娯楽映画の体裁をとりながら、じつはベトナム戦争の虚しさを批判しているのではないだろうか?
それを表現したかったという意図を感じる
そう考えるとこの映画の延長線上の遥か先には地獄の黙示録に繋がっていくその最初の出発点になるのかも知れない
そのようにも受け取れる余地があることが本作の意義かも知れない