クロスファイア

ネタバレ！ クリックして本文を読む
いろいろ日本とは思えないことばかりだった。
チンピラ達が遊園地の自動販売機をデカイハンマーで叩いて小銭を奪うシーンあるのだけれど、ハンマーどっから出したの？
炎の超能力少女の話で良かったのに、いつのまにか殺人ビデオを巡る話みたいな展開になっていく。そして悪い奴は皆燃やされた。
本当に悪い奴がニュースの生中継で文字通りの炎上をするというラスト。
映画としては長く感じてしまった。

少年ｸﾞﾙｰﾌﾟによる､残忍な連続女子高生殺人事件が発生した｡
ｸﾞﾙｰﾌﾟのﾘｰﾀﾞｰ･小暮は､未成年のため法の裁きもままならない｡
そんな中､青木純子(矢田)がほのかに思いを寄せる同僚(伊東英明)の妹が､凌辱の上に惨殺される事…
ﾊﾟｲﾛｷﾈｼｽの純子は､法の目をすり抜け､世の中にはびこる鬼畜どもに怒りの鉄槌を降す…

世の中には『三大超能力美女ﾘﾍﾞﾝｼﾞ映画』が存在する。←ﾃｷﾄｰ
『ｷｬﾘｰ』『炎の少女ﾁｬｰﾘｰ』とこちら(^^)

宮部みゆき原作映画化は『模倣犯』『理由』とせっかくの傑作小説が台無しに(;_;)、とあまり映画化には向かない。

でも、これは多分一番の成功例♪
B級特撮映画と言ってしまえばそれまでだが、欠点を補ってあまりある大好きな映画(>_<)

土台は『燔祭』『ｸﾛｽﾌｧｲｱ上,下』と壮大なﾍﾟｰｼﾞ数を2時間にまとめたため、早回しな点は否めないが、うまく脚色し、観れる映画にまとまっている(^o^)

この映画の特筆点は…
主演が矢田亜希子｡色々ﾐｿがついたので今後、彼女主演映画はないと思われるため希少価値が?

伊東英明が初々しい(^o^)主演級でようやく映画に出始めたので演技は大目にみよう。
(真ん中写真。殺意に燃える伊東!)

長澤まさみのﾃﾞﾋﾞｭｰ作である。当時13才♪
(右写真。かわいい(^^))

他にも、谷原章介や宮迫もちょい役で出てるので要ﾁｪｯｸ!

『ｶﾞﾒﾗ3』などの監督さんなんで、特撮はこだわりにこだわっている!ﾊﾘｳｯﾄﾞ大作と比べればかわいそうだが、邦画ではかなり上位ﾚﾍﾞﾙの仕上がりに!

主演ｸﾗｽ3人の演技は、まああれだが桃井かおりや永島敏行といったﾍﾞﾃﾗﾝ勢がｶﾊﾞｰ(^^)

悪い奴はとことん悪なので、主人公に次々焼き殺されるさまは素敵(。>д<)燃えてしまえ!

ｱｸｼｮﾝあり、ﾛﾏﾝｽあり、急展開あり、涙ありと個人的好き度では★★★★★である。※欠点も多いから秀作とは言えないが(^-^;

主演で毛嫌いする人も多く、ｱｲﾄﾞﾙ映画と思われがちだが、B級ﾘﾍﾞﾝｼﾞﾑｰﾋﾞｰﾌｧﾝはおさえて損はない、邦画で珍しいなかなかの良作(B級)です(*^^*)

超能力なんだからもっと驚いてください。原作は社会派ドラマの要素もあるんだろうけど、ほとんど活かされてないような気もする。やはりマンガだ・・・

平成版『ガメラ』シリーズが一段落して燃え尽きてしまったのか、金子修介。
その金子をはじめ脚本家が３人もいて、このグダグダ感はないだろう。
そもそもストーリーの核となる部分が生まれながらにしてパイロキネシス（念力発火能力）を持った主人公が自分の私怨を晴らすのではなく、同僚の殺された妹の復讐をすると言う点でもうダメ。
この際、原作は無視して、どこにも救いがないぐらいに悲劇的でdarkなＳＦ映画にすれば良かったのに。