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俺は、君のためにこそ死ににいく Comments (19)
映画として観た場合、話と話の繋がりが何となくブツ切れのように感じられる箇所が幾つかあって、決して完成度の高い作品だとは思えませんでした。しかし何よりもこの映画は、特攻で命を犠牲にした当時の多くの若者たちの姿を描き、今の時代に伝えているということだけでも、充分にその製作意義はあったと思われます。誰がどう考えたって、特攻など愚かな作戦(作戦とすら呼べないではないでしょうか?)です。しかし、当時悩みながらも『日本を守る為に』と信じてその作戦を従事・実行し、大空に散って逝った人達のことを、誰が笑えましょうや?少なくともぬるま湯のような現代社会に生きる我々には、そのような資格は無いと言えるでしょう。
映画ですから、多少は脚色されているでしょう。散っていった人達のことを、称賛した描き方がなされているのも事実です。でもだからと言って、一部で言われているような“戦争礼賛映画”でも“軍国主義万歳映画”でも決してありません。少なくとも吾輩は、この映画を観て『戦争に行きたい』などと微塵も感じませんでした。
正しいか、間違ってるかの論議など、この際どうでもイイと思います。そう『あの時代があって、今の我々が存在する』これが最も重要なことであり、まぎれも無い事実なのですから。
戦時中に良く使われたという「海行かば」が使われていて良かった。
右寄りに思われるからか、メディア等で使われることが少ないため。
こういったテーマに最も合っている曲と考えるが。
陸軍特攻基地である知覧の話だが、海軍の話が出ているのはどうか。
最初の特攻が海軍だったからなのだろうが。
陸軍的には「自分も後を追う」と言って敵前逃亡した富永の話を持ってくるほうが順当と思えた。若者が犠牲になって立派だったという話だけでなく、本来は日本国民が自らの手で断罪すべき高級将校もいたんだということも出すべきだったと考える。
映画そのものは「男たちの大和」などよりはまとまっていたと思う。
特攻に行った者が突撃して生きて帰ってきているのは府に落ちなったが。
大東亜戦争末期、鹿児島知覧から出撃した若き特攻隊員たち。その面倒を私財を投げうってまで見た、富屋食堂の女将鳥濱トメさん。
ホントにすごい人がいたものです。トメさんに救われた隊員の方々。出撃に際して、きっと大きな心の平穏を得ることができたと思います。
鳥濱家以外は何らかの事情で実名でなく、一人の隊員に別の隊員のエピソードが重ねられていたり、少し微妙な部分があった。
それが、一番残念だ。エピソードだけを採用し、実名を使わずに別の隊員のエピソードも持たせてしまっては、故人の想いや行動に対して、その個人を偲び、顕彰することにはならないと思う。
しかし、後世に伝えていくためには必要な作品だと思う。
今の私(26歳)と歳がいくつも違わない多くの若者たちが、特攻という十死零生の攻撃によって、その命を散らしていったことを、決して忘れてはならないなと改めて感じました。
戦争を美化する気は無いけれど、大切なものを守るために出撃した若者たちの心は、とても美しいものだったに違いない。それは紛れも無い事実だったのだろうと信じたい。
彼らが強く胸に抱き締め、大空へと飛び立って行ったであろうその想いや願いは、何があろうと、決して踏みにじられてはならない。後世に伝え残していかなければならない。
現在私たちが享受している日常は、尊い犠牲の上に成立しているのだということを痛感させられました。