Plot

平凡な主婦が常軌を逸していく姿を、「オール・アバウト・マイ・マザー」等の作品で知られるスペインの鬼才、ペドロ・アルモドバル監督が描いた作品。マドリッドの巨大な団地に住む主婦グロリア。夫とはうまくいかず、家計は火の車。しかも長男はドラッグの売人で、次男はゲイ……。そんなうんざりするような毎日に我慢ならなくなった彼女は、次第に行きずりのセックスやドラッグに溺れていく。そしてついに殺人まで犯してしまい……。

Aktor

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グロリアの憂鬱 セックスとドラッグと殺人 Comments (1)

cfuvcpv
cfuvcpv
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約35年前のマドリードが舞台なので、現代よりも男性がマッチョに描かれています。さすがに今は少しはマシになっているかもしれませんが。

作品に変人をガンガン登場させる方法で、男性社会に抵抗するのがアルモドバル流。だってマッチョな男性って、自由な女性やゲイが嫌いですのよ。

グロリアは他の男とセックス、お隣は売春、長男はヤクの売人、次男はゲイ。挙げ句の果てに、グロリアは貧しさから次男を養子に出してしまいます。アルモドバルの作品では、風習も世間体も母性愛も女性にとっては邪魔でしかないんですよね。そして女性が美しくて、従順で、結婚が幸せというのもキツイ。アルモドバルは女性の語らない本音を描くのが本当に上手いです。

因みにグロリアが夫を殺すというネタは20年後に「ボルベール」でも描かれているので、なんかこれが元ネタだと思うと嬉しかったです。