Plot

「ミツバチのささやき」のビクトル・エリセ監督が、同作から10年を経た1983年に発表した長編監督第2作。イタリアの名優オメロ・アントヌッティを迎え、少女の目を通して暗いスペインの歴史を描いた。1957年、ある秋の日の朝、枕の下に父アグスティンの振り子を見つけた15歳の少女エストレリャは、父がもう帰ってこないことを予感する。そこから少女は父と一緒に過ごした日々を、内戦にとらわれたスペインや、南の街から北の地へと引っ越した家族など過去を回想する。2017年、世界の名作を上映する企画「the アートシアター」の第1弾として、監督自身の監修によるデジタルリマスター版が公開。

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エル・スール Comments (9)

magjoet
magjoet
渋谷ユーロスペースで映画 「エル・スール」を観てきた。

子供の頃、スペイン北部に住んでいた女性の少女時代の回想録で父の形見となる振り子を見つめるシーンから回想録が始まり、振り子を見つめ直すシーンで回想録が終わる。

人里離れた自然豊かな家に住んでいた屋根の白いカモメの風見鶏は、常に南を向いていたと云う。主人公の慎ましいながらも何不自由なく幸せに暮らす事が出来た幼少期。小さな家族、小さな幸せ、小さな出来事、好きだった父。冬の色褪せた雪景色。少女から大人へ。父との惜別。エルスールとはスペイン語で南という意味だと云う。

南への憧れ。スペイン北部の色褪せた雪景色は富山の枯れた故郷の冬景色に似ていた。

30年程前、自分が東京の大学生だった頃、ミニシアターブームの走りで、今は亡くなった六本木の映画館で上映されていたと思う。観に行こうと思いながらも見に行けなかった映画だった。

映画の最後のシーンで父の形見の振り子が机のケースに仕舞われて、時間が止まり、主人公は南へ旅立つ。30年後に、この映画を観る自分が居るのだが、自分も幼少期を想い出す事が多くなっていた。

30年前に映画を観ても考えなかったと思うが、幼少期の想い出は、大事なもので、意識しなくても心の片隅にきちんと仕舞われていて、忘れる事はないのかもしれない。
wbwkrkg
wbwkrkg
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映像が綺麗。
南に置いてきた父の思い出をこれから「見に」行く。
そうして物語は終わる。

静かな空間を描いていて、何となく雰囲気が「ゴッドファーザー」に似ている。
映像ひとつひとつが絵画のようで美しい。

しかし内容が難しすぎて私には分からない。
父親の自殺の原因は娘に「南の恋人の存在」がバレたから?
色々解釈を読み、何度も見ればきっと見えてくるものがあるのかもしれない。
iqbltq
iqbltq
とても魅力的で穏やかだが、何処か謎めいた父親についての少女の回想という形式で映画は進んでいく。牧歌的で優しく、少し不思議な美しい日常の中に、明確には出てこないのだが、スペイン内戦のゴタゴタから逃げてきた夫婦であることを匂わせて、仄かに不穏な気配が漂う。少女は少しづつ、父親が本当はここではないどこかに心を向けてしまっていることに気付き始め、何気ないが決定的な場面の後、冒頭の少女の涙の意味がわかるようになっている。ミツバチのささやきもそうだが、穏やかさと不穏さが素晴らしいバランスで両立していてとても印象的な映画だった。あと父親役のオメロ・アントヌッティがすごくチャーミングだった。
nuqwci
nuqwci
居てくれれば良かった存在の父が、
大人になるエストレリャには段々不思議な存在になり、
色んな詮索をし始め、そしてベッドの下に隠れる。
それでも父は探しに来ない。
ここで普通の娘ならぐれちゃうけど、
それでも父の悩みを思う娘の気持ちが切ない。
でもそれをあからさまに言うわけでもない。
父も娘を大事にしていない事を反省する。
そこでまさか自分の悩みの種を娘に見抜かれている。
でもタイムアウト。

父と娘、年を重ねるほど難しくなる関係性に、こちらが悶える。

それにしてもスペイン内戦はあまり知りませんが、
これだけ影響しているともっと知りたくなりました。